製品品質表示マークの解説
日本工業規格 JIS L 0001 繊維製品の取扱に関する表示記号及びその表示方法です。※平成28年12月1日より規格が改正されました。(新旧対比表PDF)
分類
記号は、次の7分類とする。- 洗濯処理
- 漂白処理
- タンブル乾燥
- 自然乾燥
- アイロン仕上げ
- ドライクリーニング
- ウエットクリーニング
番号 | 記号 | 記号の意味 |
---|---|---|
190 | ![]() |
液温は95℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる |
170 | ![]() |
液温は70℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる |
160 | ![]() |
液温は60℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる |
161 | ![]() |
液温は60℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる |
150 | ![]() |
液温は50℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる |
151 | ![]() |
液温は50℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる |
140 | ![]() |
液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる |
141 | ![]() |
液温は40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる |
142 | ![]() |
液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる |
130 | ![]() |
液温は30℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる |
131 | ![]() |
液温は30℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる |
132 | ![]() |
液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる |
110 | ![]() |
液温は40℃を限度とし、手洗いができる |
100 | ![]() |
家庭での洗濯禁止 |
番号 | 記号 | 記号の意味 |
---|---|---|
220 | ![]() |
塩素系及び酸素系の漂白剤を使用して漂白ができる |
210 | ![]() |
酸素系漂白剤の使用はできるが、塩素系漂白剤は使用禁止 |
200 | ![]() |
塩素系及び酸素系の漂白剤の使用禁止 |
番号 | 記号 | 記号の意味 |
---|---|---|
320 | ![]() |
タンブル乾燥ができる(排気温度上限80℃) |
310 | ![]() |
低い温度でのタンブル乾燥ができる(排気温度上限60℃) |
300 | ![]() |
タンブル乾燥禁止 |
番号 | 記号 | 記号の意味 |
---|---|---|
440 | ![]() |
つり干しがよい |
445 | ![]() |
日陰のつり干しがよい |
430 | ![]() |
ぬれつり干しがよい |
435 | ![]() |
日陰のぬれつり干しがよい |
420 | ![]() |
平干しがよい |
425 | ![]() |
日陰の平干しがよい |
410 | ![]() |
ぬれ平干しがよい |
415 | ![]() |
日陰のぬれ平干しがよい |
番号 | 記号 | 記号の意味 |
---|---|---|
530 | ![]() |
底面温度を200℃を限度としてアイロン仕上げができる |
520 | ![]() |
底面温度を200℃を限度としてアイロン仕上げができる |
530 | ![]() |
底面温度を150℃を限度としてアイロン仕上げができる |
510 | ![]() |
底面温度を110℃を限度としてアイロン仕上げができる |
500 | ![]() |
アイロン仕上げ禁止 |
番号 | 記号 | 記号の意味 |
---|---|---|
620 | ![]() |
ドライクリーニングができる。溶剤はパークロロエチレン又は石油系のものを使用する |
621 | ![]() |
弱いドライクリーニングができる。溶剤はパークロロエチレン又は石油系のものを使用する |
610 | ![]() |
ドライクリーニングができる。溶剤は石油系のものを使用する |
611 | ![]() |
弱いドライクリーニングができる。溶剤は石油系のものを使用する |
600 | ![]() |
ドライクリーニング禁止 |
番号 | 記号 | 記号の意味 |
---|---|---|
710 | ![]() |
ウエットクリーニングができる |
711 | ![]() |
弱い操作によるウエットクリーニングができる |
712 | ![]() |
非常に弱い操作によるウエットクリーニングができる |
700 | ![]() |
ウエットクリーニング禁止 |
日常のお手入れ
- まずは、帽子についている取り扱い表示を確認してみましょう。
※デザイン上帽子についていない場合もあります。
その場合は下げ札に記載している事もありますので、捨てずに保管しておきます。 - 全体のホコリを、洋服ブラシでブラッシング、または軽くたたいて払い落とします。
- 帽子内側の額に当たる部分(汗取り、スベリ)の汚れを、ぬるま湯につけて絞ったタオルでふきとります。
汗がしみやすい部分ですので特に丁寧に行います。 - 乾いたタオルで水分をよく拭き取り、全体の形を整えて風通しの良い日陰で乾燥させます。
- 汗や皮脂などの臭いが気になる場合は、市販の除菌・消臭スプレーを帽子の内側(裏側)から吹き付けて乾燥させます。
※雨などに濡れた場合はすぐに水分を拭き取り、よく乾燥させます。
ドライヤーの使用は型崩れの原因となりますので、必ず自然乾燥しましょう。
丸洗いできる帽子
- 取り外しができる、コサージュやベルトなどの飾りは外しておきます。
- 洗剤は取り扱い表示に従って使用します。
生成りや淡色については、蛍光増白剤入りの洗剤を使用すると変色するおそれがありますので、無蛍光洗剤を使用します。 - 汚れが特に気になる場合は部分洗い用洗剤(無蛍光洗剤が適しています。)をつけ、スポンジなどを使って軽くたたきます。
- 洗い桶などに水(40℃以下)を入れ、適量の洗剤(詳しくはご使用洗剤の取り扱いをご覧下さい。)をよく溶かして、洗液をつくります。
- 軽い押し洗いか、振り洗いをします。(この時に強くもみ洗いをすると生地の損傷や、型崩れの原因となりますので注意します。)
- すすぎはシャワーをかけるか、洗い桶の水を2~3回替えて振り洗いをし、よくすすいで、生地に洗剤が残らないようにします。
- タオルで水分を拭き取り、帽子の内側に乾いたタオルを詰めて水分を吸い取らせます。
しわを伸ばして、形を整えて陰干しします。内側に詰めたタオルをそのままにして、型崩れを防ぎます。
(帽子の大きさに合うプラスティック製のザルにかぶして干してもよいです。)
丸洗いできない帽子
天然草やペーパー素材
- 帽子全体のホコリをよくはらい、乾いた布で丁寧に拭き取ります。
- 日常のお手入れ同様、帽子内側の額に当たる部分の汚れを、ぬるま湯につけて絞ったタオルでふきとります。
- 更に乾いたタオルで水分をよく拭き取り、全体の形を整えて、風通しの良い日陰で乾燥させます。
※天然草は水分や光に弱いので、雨や湿気で湿ったままの放置や、天日干しは避けましょう。

参考写真:天然素材のブンタール
フェルト素材
- ホコリや汚れが付着しやすく、ホコリを放置しておくと毛に絡まり取れにくくなるので、日頃からこまめにお手入れをしましょう。
- 帽子用の専用ブラシや、洋服ブラシ(素材は豚毛が適しています。)を使い、毛は時計と逆周りに流れていますので、反時計周りの毛並みに沿ってブラッシングします。
※過度のブラッシングは、毛抜けの原因となりますので、注意しましょう。

参考写真:フェルト素材
天然皮革
- 皮革は構造上、時間が経過すると汚れが内部に浸透し、汚れが取れにくくなります。
できるだけ早くお手入れしましょう。 - 専用のブラシ(素材は豚毛が適しています)を使ってホコリ落とし、乾いた柔らかい布で表面を拭いて汚れを落とします。
仕上げに皮革用クリームを全体に薄く塗って保護します。
クリームを使用する前に、あらかじめ目立たない部分で、色落ちやシミができないか必ず確認しましょう。 - スエードなどの起毛タイプの革は起毛素材専用のブラシでブラッシングする事でホコリが落ち毛足もきれいに揃います。
汚れは消しゴムで落とします、あまり強く擦るとその部分だけ白くなるので注意が必要です。
仕上げに防水スプレーをかけて汚れを防止します。
この際にも、あらかじめ目立たない部分で、色落ちやシミができないか必ず確認しましょう。 - 皮革にとって水は大敵です。
雨などに濡れた場合はすぐに水分を拭き取り、よく乾燥させましょう。
ドライヤーや直射日光での乾燥は、収縮や硬化など革にとってダメージを与えますので厳禁です。
乾燥は必ず風通しの良い日陰で行いましょう。
(天然皮革の帽子のお手入れについては、Hat Studio Koga 古賀淳一様のご指導を賜りました)
保管方法
- 帽子の内側にやわらかい布や紙をまるめて詰めます。
- ボール紙で作った筒に、帽子を逆さにはめ込み、(中折れ帽など型崩れしやすい帽子はこの方法が理想的です。)帽子の大きさに合った箱に入れます。
箱がない場合は、通気性の良い布で包みます。 - 天然草の帽子には乾燥剤、毛製品には防虫剤を一緒に入れ、風通しが良く湿気が少ない直射日光の当たらない所で保管します。
※高温・多湿な場所、ビニール袋での保管は、変色や型崩れなどの原因となるので、避けましょう。