パナマ探検記2014

Toshihiro Kawahara

Toshihiro
Kawahara

Yoshiyuki Naoi

Yoshiyuki
Naoi

Shinya Kawano

Shinya
Kawano

またまた行って参りました

今回で5回目という事もあり長時間の移動も慣れてしまっているのが少し怖く感じます。

今までに5回エクアドルを訪れていますが、これといったトラブルにも巻き込まれる事もなく無事帰国できています。

しかしまだまだ治安も悪く、昨年の12月には日本人が殺害されるという痛ましい事件もあり、そういった面では注意が必要だと今回の訪問では特に感じていました。

いざエクアドルへ

パナマといえばエクアドル。

まず標高2850mにある『キト』という町に到着し、翌日飛行機に乗り約1時間ほどでパナマの町クエンカへ。

キトの空港は郊外にある為、ホテルを出たのは早朝4時。

眠さと前日までの移動の疲れを感じているのですが、毎回この様なスケジュールの為、早起きする事でさえ負担に感じなくなってきています。

クエンカ1日目

その日は朝の4時から移動しているにも関わらず、クエンカの空港に着き取引先のショップを目の前にした瞬間テンションが上がり、頭は商談モードに。

空港から歩いて10分ほどの所に取引先が2件並んでいて、その内の1社と丸一日商談です。
翌日訪問するもう1社の前を少し気を使いながら小走りで通り過ぎ、訪問の度に毎回吠えてくる犬を横目にいざ事務所へ。

1日目の取引先はO社。
経営者は女性の方で、まず何事も社長を通さなければ商談は進まない、つまり社長がすべてを把握して取り仕切っている会社なのです。
そういう訳で、なかなか日本からのメールや電話での商談が進みにくく、商売が伸び悩んでいました。
と同時に、このO社からは商売を拡げたいという意思があまり感じられなかったのです。

それでも私達にはこの素晴らしいパナマの商売を拡げたいという気持ちがあり、改めて話し合おうとした矢先、なんと逆に社長の方から商売を拡げたいという話をされたのです。
その時、私達が今までに5度クエンカを訪問し、思いをぶつけながら商談をしてきた事が少し前進したことを実感しました。

それからの商談はスムーズに進み、気がつくと夕方に。
その後食事に行ったのですが、朝も早く眠さと疲れがピークに達しているので逆に変なテンションになり、言葉も通じないのに必死に笑いを取ろうとしている自分がいた気がします。(実は疲れとお酒であまり憶えていません)

クエンカ2日目

この日は前日に気を使いながら素通りした取引先のD社へ。

すでに商売があるのですが、商売があるからこそいろいろ問題もあります。
この日は半日以上、その問題について話し合いました。

その後は新規のサンプル依頼などをしていたのですが、ちょうどその日は編み子さんがバスで村から町へパナマを持ってくる日だったので、無理をお願いして編んでいる所を見せてもらいました。

下の写真は、パナマの編み始めの部分に挑戦しているところです。

特に編み始めは非常に難しいそうで、例えば下の写真中央右、帽子をかぶったいかにもパナマ作りに熟練していそうな女性でも実は編み始めができず、他の人が編んだ続きを編むそうです。

この可愛らしい女性2人は編みあがったパナマのツバ先の処理をしています。
あまり見る事のない日本人(それも変な日本人3人)に少し戸惑い気味。

クエンカではこのような若い編み子さんが年々減ってきています。
その為、この会社ではこういった文化や伝統産業(ユネスコ世界遺産登録)を継承していけるようなより良い職場環境を作るよう努力しています。
私達も共感し、応援しています。

クエンカ3日目

この日は朝から編み子さんのいる村を訪れて、いろいろ話をしながら新しい物作りをする予定でしたが、あいにく天候が悪く中止になってしまいました。
しかし、前日の商談がエキサイトしていたこともあり、引き続き3日目も朝から昼過ぎまで新しい商品の打ち合わせに時間を費やしました。

突然ですが…この人はうちがパナマを依頼しているメーカーの社長、ガブリエル。

こう見えて27歳。
(2日間も我々のわがままに付き合ってくれたのでちょっとお疲れ気味)

商談も後半に入り、みんな疲れはピークに。
ガブリエルの知人がマス(魚)料理のお店をやっているという事で、そこで昼食をとる事に。
ただその店はカハス国立公園内の山の上にあり、その山がなんと標高4000m(!)

そんな高い山ですが、多くの植物や野生の動物が生息しています。
偶然にも、野生のアルパカを発見。

また、カハス国立公園内には200以上の湖があります。
その中の1つ、『La toreadora』という湖で昼食前の気分転換。

と思いきや約1名顔色が徐々に悪くなり、なんと酸欠状態に。
その後、昼食にはあまり手を付けていませんでした。

そんな酸欠状態の人も回復し、商談もアディショナルタイムへ。
商談の終了時間が迫ってくると最後の追い込みでいろいろ依頼をしたくなり、まるで居酒屋でラストオーダーを告げられた時のような状態に。
パナマの依頼で訪れていたのに、最後はウール帽体の話で終了。
どこまでも仕事に貪欲な3人でした。

その後、クエンカを離れ一路キトへ。
翌日エクアドルともお別れです。

最終日

毎度の事ですが、出国の際に何かが起こります。
前回は2名、空港内で名前が放送されて持ち物をすべてチェックされましたが、今回も1名、同じように名前を放送され持ち物をすべてチェックされてしまいました。
結局問題はなかったのですが、こういった事は今ではもう慣れっこになってしまっています。

旅の目的

今回パナマを依頼しているメーカーを訪問した目的の1つが、コミュニケーション不足の解消です。

すでに取引のある2社ですが、時差のせいもあり連絡は一方通行になりがちです。

ワールドカップのブラジル大会をテレビで観戦する際、試合の時間帯が夜中の1時頃から明け方の5時頃で、サッカー好きは眠たくてたまらなかったと思います。

そんな日本の裏側にあり、ブラジルよりも2時間長い14時間の時差があるエクアドルではその時間帯は午後の仕事中になるのです。
そのため、メール中心の連絡になってしまいます。

そして商売によっては、メールではなかなか伝わりにくい場合があります。

例えば、

  • こちらが焦っていても相手側には伝わらず、先延ばしになってしまう
  • メールの返事が無く、電話をしても(夜中に)繋がらない

そういった事が頻繁にある為、今回2社と共にどうすれば改善できるかを話し合ってきました。

時には話し合いの中でお互い感情的になり言い合いになってしまう場面もありましたが、それと同時に『良い商品を作りたい』という想いもこちらに伝わってきました。

その点我々も同じ帽子メーカーとして、同様の想いを持っています。

製造メーカーとして

私達の考える製造メーカーの鉄則として、パナマ等、素材を使って生産している製造元を訪問し、相手ときちんと向き合い、物作りをするという事があります。
そのためであれば、たとえ日本の裏側であっても訪ねて行きます。

それでも帽子作りはなかなかスムーズにはいきません。

  • 人が編んでいるという事
  • 自然に生えている素材を使っているという事
  • 工程上、天候に左右されるという事

そういった課題を1つ1つ解決し、よりコミュニケーションを深め、少しでも帽子作りが上手くいくよう、一生懸命に取り組むことが大切だと考えます。

終わりに

この記事を執筆している現在、訪問から3ヶ月経過していますが2社ともに以前よりスムーズに連絡が取れるようになりました。
以前と違い、時には現地時間のPM11:00頃でも連絡がくる事も。それも日曜日に(!)

少しずつですが、前進しています。

今後も我々はパナマハットはもとより新しい素材を求めて、飽くなき探求を続けていきます。
この続きはまた次回。